【荳ふく日記】アロカシアの洗礼(前編)| 葉が黄色く落ちた!アロカシア・パラソルの半水耕栽培
こんにちは、荳ふくろうです。
体調が優れない日が続いていましたが、先日の急激な冷え込みで遂に寝込んでしまいました。
もう植物のお世話どころではなく、ブログも放置気味になってます。
人間でこれなら、この急激な気温変化は観葉植物にはもっと負担なはず…
その中でも、不安しかない植物。
それはワガママ植物として有名な『アロカシア』。
暑さの残る9月にお家にきた子です。
アロカシアといえば、繊細ゆえに多くの観葉植物愛好家達を振り回した挙句、底なし沼にハメるという、魔性の植物…
観葉植物歴はまだ3年の荳ふくろう。
屋外園芸歴は20年以上あるにも関わらず、いまだに万年初心者から脱皮できない自分は、この手の植物には絶対に手を出してはいけないと思っていました。
(毎年夏にベランダの植物を大量に枯らしてしまうので…)
でも、ダメだと思えばこそ、手を伸ばしたくなるのが人間の性…
そして、それを超えるぐらいの魅力があるのもアロカシア…
何のお導きもなかったけど、遂に手を出してしまいました。
とはいえ、いきなり育て始める度胸はありません。
大前提として「癖強で繊細な植物」だからです。
なので梅雨頃からリサーチを重ね、園芸店を巡り、ある程度イメージを掴むように努めました。
結局は通販になりましたが、すごく魅力的な子に出会うことができました。
見るからに元気な苗を手に入れ
「余裕そう♪明日植え替えよう」
なんて思っていたのも束の間…朝起きたら葉が黄色くなっていました。
たった半日で…これが、噂に聞く“アロカシアの洗礼”なのか…。
そんなこんなでお家にやってきた初アロカシア。
お家に来た時〜1ヶ月半経った経過を綴ります。
※長めの記事なので、2回に分けてアップします※
■アロカシアの基本情報
![]() |
| 引用:みんなの趣味の園芸 |
「アロカシア」
学名:Alocasia
科名:サトイモ科
属名:クワズイモ属
原産地:熱帯アジア、オーストラリア、日本、南アジア、東南アジア、東アジア南部
花言葉:「復縁」「仲直り」「愛の復活」
暖かい地域の植物。
熱帯アジアを中心に約65~70種類が自生しており、品種により多種多様な個性的な葉があり観葉葉植物として人気があります。
日本には「クワズイモ(アロカシア・オドラ)」があり、その名は「食わず芋」からきています。
サトイモのように芋状の根があるものの、シュウ酸カルシウムを含み食用には適さないため、そう呼ばれています。(触れても刺激がある。)
ただし、中国では、腹痛や赤痢、ヘルニア、外的には膿瘍、ヘビ毒や虫刺症の治療薬として、ベトナムでは、風邪の治療薬としても利用されているようです。
ちなみにシュウ酸カルシウムの毒性はアロカシアに限らず、仲間のモンステラ、シンゴニウム、スパティフィラム、アグラオネマ、ディフェンバキアなど他のアロイド系観葉植物全般に当てはまります。
他のアロイド系の観葉植物に比べ環境の変化に敏感で、置き場所の移動だけでも葉が傷んだり成長が止まったりデリケートといわれています。
••• ❖ •••
【一般的な育て方】
・日当たり
日当たりが良く、直射日光を避けた明るい半日陰が最適。
品種によっては葉焼けしやすいため、レースカーテン越しの光や明るい日陰が理想的。
寒さに弱く冬場は窓辺の冷気には注意。
・水管理
夏〜秋の暖かい季節→用土が乾き切る前に水やり
冬〜春の寒い季節→用土が乾いてから水やり
特に冬は寒さで弱りやすいため、水管理は慎重に行う。
湿度管理が重要で、霧吹きで葉水をこまめにすると葉の艶が保ちやすい。
・寒さ対策
15℃以下になると注意が必要(品種によっては10℃のものあり)。寒さで弱るため、冬場は室内管理が必須。
窓際は冷えやすいため、冷気を避ける工夫が必要。
冬は水やりを控えめにしつつ、乾燥を防ぐため適度な加湿を意識する。
ほか、環境の変化を嫌うため、頻繁な置き場の変更は避ける。
■今回の苗のご紹介(2025年9月23日)
「アロカシア・パラソル(マンダレー)」
Alocasia Parasol(Mandalay)
到着日:2025年9月23日
【アロカシア・パラソルとは?】
アロカシアの代表種「ポリー」の変異種です。
![]() |
| 引用:ALOXASIA[Instagram] |
ポリーは有名ですが、パラソルはあまり知られていない品種なのではないでしょうか。
気難しく寒さに弱いアロカシアの中でも「ポリー」はアロカシアの中では寒さへの耐性がマシだとされています。
だから、同じ性質を持つであろうパラソルは育てやすいのかなと期待しましたが、お迎えから1ヶ月経った今、先に言わせてください。
「繊細すぎる!」
この子で“育てやすい”部類…?
じゃあ他のアロカシアはどれだけの暴君なんだ…!?というのが、この記事を書いてる11月の時点での率直な感想です。
まだ1ヶ月しか経過していないのに既に手こずってます…。
ちなみにポリーを選ばなかったのは、魅力的に感じたけれど自分の中でピンとこなかったからです。
お迎えを迷っていたときに知ったのが、その変異種のパラソルでした。
YouTubeで園芸店さんが紹介しているのを見て惹かれたんです。
▶その園芸店さんの動画「Gardenえん」【YouTube】
そのあと海外のYouTube(話しぶりから作出者なのかな?)なども見て調べました。
▼▼OnlyPlants[YouTube]
このチャンネルで"パラソルはポリーの変異種"であることが説明されています。
【苗の入手方法】
こんな風にお迎えしたい品種を決めたものの、パラソルは"近所の園芸店では見かけません"。
アマゾニカやジャックリン、シルバードラゴンや斑入りは売っているのに、ポリー系はあまり売ってないんです。
パラソルを知るきっかけの「Gardenえん」さんへ行くにも、このときも夏バテで遠出はしづらいし…。
通販も考えましたが、楽天の某ネット園芸店でシンゴニウム・ストロベリーを購入した際に失敗したばかりで勇気が出ません。(3ヶ月間ケアして秋になりやっと回復してきました。経過は時間ができたら記事にします。)
▼過去記事
通販で探すか迷っているとき、卸し業者さんの直営通販があると知りました。
▼▼こちらのお店「Leafs(芳樹園)楽天店[PR]」
卸直営ならお花屋さんの管理方法に左右されずらく、比較的元気なのでは?と購入を決意しました。
ただ、アロカシアは暑さに対してもデリケートなため、真夏を避けて9月の下旬を待って注文しました。
【届いた苗】
中を見ると、
「わわわっ、可愛い!」
小さな苗と目が合い、思わず声が出てしまいました。
早速ダンボールから出してみます。
ほんと、可愛いです♡
今年一番、トキメキました。
「こりゃ、沼るわ」
と、アロカシアコレクターの方々の気持ちがなんとなく理解できました。
この子は小さいので、まだポリーと見た目は変わらず、パラソルの特徴は出ていないような気がします。
早速、予定していた鉢に合わせてみます。
が、少し大きいことが発覚。
成長期の春なら丁度よいサイズだと思います。
けれど、これから成長が止まる9月下旬から植えるにはやや不安があります。
スリット鉢とはいえ、我が家は土が乾きづらいので冬場に根腐れしないかなと…。
ちなみにこの鉢はこのROOTALさんの透明スリット鉢のピンクカラー。
ピンクですがコーラル味があるからか、派手になりすぎないいい色です。
▷▷10㎝深ルータルスリット鉢ピンク6個セット[ROOTAL(園芸資材販売店)]
今回はピンクの鉢は諦め、他の手持ち鉢で合うものを探しました。
選んだのは黒いメッシュ鉢。
「すごい根サークル鉢(S)」という商品です。
こちらもROOTALさんで購入しました。
▷▷【N7】Sすごい根 サークル鉢[ROOTAL(園芸資材販売店)]
ただ、このままでは使えないので、手持ちの透明ケースを合わせます。
サイズが微妙に合わずグラつきますが、許容範囲です。
ちなみに今回のものよりダイソーのスクリューパック900ml[PR]
のほうがサイズは合います。
スクリューパックは過去のスパティフィラムの記事でも登場しています。
▼過去記事
挿し穂のベゴニア流れ星には、ダイソーのスクリューパックのほうを使っています。
と、そうこうしているうちにこの日は深夜2時前。
流石に眠いので、別日の時間のあるタイミングで植え替えることにしました。
それで冒頭のあの状態に戻ります…。
朝起きて葉を見たら、黄色くなってたんです。
ちょっ、早すぎません?
まだ前日の20時に届いてから、半日程度しか経ってません。
植え替えるか悩んだけれど、土が自分が管理しなれてないタイプで悪化させてしまいそうなので早めに植え替えることにしました。
■次回の続き記事予定
記事が長くなってしまったので、今回はここまで。
次の記事では、
- 植え替えの様子
- 数週間後の変化
- そして一ヶ月後の現在の姿
を綴ります。
魔性の植物アロカシア。
まんまと自分も、その沼にハマりつつあるのかもしれませんね。
▼続きの記事をアップしました!
【関連リンクまとめ】
▷▷関連記事
▷▷紹介アイテム
▷▷参考動画
















