【荳ふく日記】三色スミレと魔法の媚薬
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今日、最後の花を摘みました。
グラスに飾ると、甘い香りが広がります。
ビオラは香りがないことが多いですが、こちらはとても良い香りがします。
私はスミレが好きで、スミレの一種でもあるビオラもまた愛おしい存在です。
ガーデニングでおなじみのパンジーと合わせて別名「三色スミレ(サンシキスミレ)」とも呼びますね。
この花はガーデニング好きには身近な存在であり、また文学作品にも度々登場します。
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例えばシェイクスピアの作品です。
シェイクスピアはスミレが好きだったとされ、彼の作品の中で印象的なモチーフとして登場しています。
特に有名なのは「夏の夜の夢」の媚薬としてではないでしょうか。
うろ覚えで申し訳ないのですが、物語の中で、この花の汁を眠っている者のまぶたに塗ると、目覚めた瞬間に魔法にかかったかのように最初に見た者へ恋をしてしまうシーンがあります。
ヨーロッパの文学作品らしいロマンティックで面白い展開ですね。
ただリアルな話をしますと、スミレの花は食用可能な場合が多いですが、種類によっては葉や茎や種子に毒が含まれています。
物語を知った学生時代「花の汁だけとはいえ少々危険だなー」と世界観ぶち壊しなことを考えていました笑
今はそこまで野暮なことは考えなくなりましたが、花が人の運命を左右するというのは、まさに文学的な表現な気がしています。
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三色スミレはシェイクスピアの物語に登場するだけでなく、神話など様々な伝承があります。
私がこの花に魅了されているように、愛らしく幻想的な魔法の花に人々は思いを馳せたのかもしれませんね。
いつか神話やシェイクスピアの作品をじっくりと読んでみたいです。
■今日紹介した作品