【荳ふく日記】春の逃避行

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いきなりですが、ふと現実逃避したくなることってありませんか?  

私は常にそんな気持ちがあるのですが笑、妙なところで真面目人間なので、思っているだけで終わります。が、急に実行に移してしまうことがあります。  

特に春は忙しく、家にこもって仕事をしています。

もう外出したくて堪りませんが、仕事があるから仕方がありません。

とはいえ、どれだけ仕事が詰まっていても、持病の定期通院の日だけは外に出るしかないわけで…

そう、それが今回の逃避行の始まりでした。 


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診察を終え、会計を待ちながら、家に帰ってやるべき仕事のスケジュールを頭の中で組み立てていました。  

だけど、病院の待ち時間って妙に長いんですよね。  


それでスマホを開いて、大体が好きなものを見ます。この日は植物情報を見ていました。  

今の時期に見頃な植物って何だろう?  

調べているうちに「そういえば、この病院からそんなに遠くないところに植物園があった気がする…」という考えがよぎり、あれよあれよという間に仕事のことはどこへやら。  


病院の会計が終わった瞬間、勢いよくバスに飛び乗り、向かう先はもちろん植物園!  

もう、頭の中は逃避行とお昼ご飯のことでいっぱいでした。  


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バスを降り植物園へ向かう道中で、ふとレンゲ畑に出会いました。  

見頃を迎える前のレンゲ畑

祖母や母の時代には田植え前の土を耕すために育てられていたそうですが、私の子どものときにはめっきり見かけなくなった景色です。  


赤紫の蕾がゆらゆらと風に揺れていて、何とも穏やかな気持ちになりました。  

見頃はGW頃かな。  


そして植物園に到着し、さっそく園内を散策です。  

桜はすでに終わりかけでしたが、その代わりに春の一年草が満開に咲いていました。  

夢中で植物を観察していたせいで、ほとんど写真を撮っていなかったのですが、ミモザはスマホカメラに収めていました。  

フワフワのミモザアカシアの木

私の住んでいる地域ではすでにミモザの季節は過ぎていますが、この植物園は山手にあるせいか、まだ見頃の状態です。  

ミモザアカシアの花のアップ

ミモザの花言葉には「感謝」「思いやり」「友情」といったものがありますが、私にとっては「友情」が一番しっくりくる気がします。  

丸い花が寄り添うように並んでいる姿が、仲良く見えることからきていると聞きました。

たしかに柔らかな温かい黄色って、親しい友人と笑い合うときの感情の色に似ているなぁと納得です。  


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と、植物園でひとときを満喫していたのも束の間。  

ふと、あることが頭をよぎりました。  


「あっ、仕事…!」  


滞在時間1時間程度ですが、急いで植物観察を切り上げ、ダッシュで帰路へ。  

私の逃避行はいつもこんな感じです。

いつか本当に上手く逃げ切れる日が来ることを願うばかりです。  



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